PROJECT
事業・支援内容

鴨江ヴンダーカンマー

観念的望郷 風土より標準語を排す。

市民活動団体等が行う創造事業支援

観念的望郷 風土より標準語を排す。

地域の不思議な伝承から風土を視る

取組概要

浜松市は工業で発展し近年の不況を受けて観光誘致など模索しているところではあるが、遠州七不思議など資産がありながらパワースポットなど全国マップから注目されていないとの問題意識の元で事業は実施されました。
浜松を中心に遠州地域に残る民間信仰や風習、怪談的な伝承、都市伝説、UFO目撃情報などを幅広く取材および、企画展を通じて公募し、関連マップを作成しました。

観念的望郷 風土より標準語を排す。

事業成果

来場者や事業の関係者に浜松、遠州という地域性について再認識・再発見していただくきっかけをつくることができました。
各地の視察や、展覧会の会期中に寄せられた数々の情報を介して、浜松市内の地域における風習、風土に関する歴史について、文献等では確認することができないよりローカルな情報や証言を市民から拾い上げ、MAPとして公開できたことは、大きな成果と言えます。「ものづくりのまち」「楽器・音楽のまち」だけではない、より身近で実感しやすい浜松の地域文化に親しみを感じてもらい、まちへの愛着をもってもらう、その一端を担うことができたと考えています。

観念的望郷 風土より標準語を排す。

今後の展開・展望

鴨江観音に出ていた見世物小屋の情報、浜松城でかつて上映されていた遠州七不思議のビデオ、鴨江の遊郭、この辺りを付加彫りして、今年度成果を掲示板等で増補し、今度は紙媒体で「シン・浜松ガイド」のような書籍の出版を考えています。

浜松アーツ&クリエイション
事務局より

本事業では、まとまった情報源やアーカイブが存在しない、ローカルでありながらも人々にとって身近なトピックスについて、体系的に集積し公開することで、浜松市内の地域文化により親しみを感じてもらう取り組みとなりました。取り組みが実施されなければ、それらの話を聞くことができなかった市民も多数おり、浜松の歴史・文化における奥行の広さを、企画展やMAPを通じて地域や社会へ示すことができたと考えています。浜松の魅力がまた1つ新たに発信できた事業でした。