アートを介して蘇った龍山の記憶と、新たに生まれた地域の未来の可能性
取組概要
人口減少・高齢化といった中山間地域の課題を抱える天竜区龍山町の未来を繋ぐ活動の一環として、「資産を形に残し伝える」こと、町を支える力となる「関係人口の創出」を目的として実施。2004年に廃校となった龍山北小学校を舞台に、龍山を訪れたアーティストや地元の団体等によるインスタレーション、作品発表やワークショップをきっかけに龍山の大切な資産や記憶を住民・アーティスト・来訪者が見つめ、話合い、次世代につなぐ。
事業成果
廃校となって約20年が経過した旧龍山北小学校を開放できたことは、龍山で暮らす方々をはじめ、龍山出身者、浜松市民の記憶を呼び覚まし、改めて龍山という地域を見つめる機会となった。アーティストインレジデンスによる滞在を通じて、地域住民の方々に期待や関心をもたらすと共に、アートを介して龍色々な立場の人が同じ時間の中で龍山の歴史・文化について語り、考えたことも成果と捉えられる。
今後の展開・展望
今年度事業を初めて実施した中で、準備段階から関わっていただいた地域の方や会期中に会場を訪れていただいた龍山出身者の中で、来年度企画する際は、協力したいと申し出てくれる方々がでてきた。主体的に事業と関わっていただけるようなメンバーを更に増やしていきたい。今回はインスタレーションを企画したが、その他にも地域住民の方々の知恵やアイデアもお借りしながら、人と地域を繋ぐことができるようなイベントも開催したい。
浜松アーツ&クリエイション
事務局より
廃校となった龍山北小学校を開放し会場として利用した本イベントの期間中、地元の方々・卒業生や当時勤務していた先生・アーティスト・龍山出身者・龍山の外から訪れた方等様々な立場の方が来場していました。会場で多様な人々が出会い、解釈に正解のないアート作品やワークショップを介して1つの地域の歴史や記憶、魅力等を見つめてく中で交わしたコミュニケーションこそ、この事業の成果ではないでしょうか。龍山未来創造プロジェクトは設立からわずか1年ではありますが、着実にメンバーが増えているそうで、更なる活動に期待が膨らみます。