日常の中の非日常体験
取組概要
県内外近郊で活動するパフォーミングアーツ、インスタレーション、オリジナル音楽活動を実施している団体、個人を募り、野外スペースにおいてパフォーマンスの無料公演を行いました。
公演は生配信とアーカイブ用に撮影を行い、現場配信は課金可能なプラットフォームにより、対象となる参加団体を応援してもらう形で、投げ銭システムを導入しました。
別途Webにてアーカイブ用に様々なアングルで撮影を行い、無料公開を行いました。
観客は時間に合わせて遊歩しながら文化芸術に触れ、地域で活動しているクリエイター、アーティストに対する認識を広める機会を創出します。
事業成果
2023年10月22日(日)10:00~16:00に開催。浜名湖ガーデンパーク国際庭園エリアにて5団体による短編パフォーマンスを実施しました。参加団体は新規を含め島田から三島までの地域で活動する各団体・パフォーマーが集まり、延べ観客数は約150名ほどとなりました。
今回は、過去2回の開催同様の動画収録の他、SNS(ツイキャス)による配信と、投げ銭システムを持った配信サービスの使用により、参加したパフォーマーへ資金を還元できる方式を採用し、実施しました。併せて、各団体で物販販売を解禁し、売り上げ収入を還元できる取り組みとしました。
開催前にパーク内を参加者で散策し、フェスティバル以外にも行楽地としてのガーデンパークのアピールも行い、発表会場としてだけではなく、今後の協働活動に対する意識づけも行いました。
今後の展開・展望
作品参加団体を静岡県内に限らず、県外からも広く公募し、参加団体と共に、会場への視察とヒアリングも事業のカテゴリとして取り入れ、作品発表だけではなく、会場となる地域を題材に何ができるかを考えるイベントへと成長させていきます。
また、フェスティバルの軸を、一部単純な作品発表ではなく、創作ワーケーションを含めた長期的なプログラムとします。県内で選定された団体は、一定期間、会場周辺エリアをヒアリングし、作品作りに反映させ観光との提携も視野に入れていきたいと考えています。
浜松アーツ&クリエイション
事務局より
浜名湖ガーデンパークを訪れた人々が偶発的に展開されるパフォーマンスに思わず立ち止まり、時間が経つに連れ、いつしか真剣に演劇を鑑賞している姿が多々見られました。クローズドな場所で鑑賞するイメージのパフォーミングアーツが、突如として「日常」に出現することでその場所や空間を「非日常」に変えてしまう、そんな力に魅せられた人が多くいたのではないでしょうか。ガーデンパークにて3年目の実施となる本年度は、会場内での物販販売や、配信サービスによる資金獲得等、ガーデンパークとの信頼関係から成る運営の工夫が実現しました。このイベントが市内における秋の野外演劇祭として、更に発展していくことに期待しています。