日常の中の非日常体験
取組概要
コロナ禍の中、文化の火を消してはいけないという理念のもと、新しい可能性として野外演劇を開催。その場所にしかない特色と景観を利用した演劇を市内・市外4組のパフォーマーによる書き下ろし脚本で上演が実現した。世界中の建築様式を楽しめる国際庭園を舞台として、自由な発想で作品を上演することで、ふらりと訪れた人々がほんのひと時でもエンターテイメントの世界に浸れる場所を生み出すことができれば、それは浜松の新しい演劇のかたちだと言えるだろう。
事業成果
浜名湖ガーデンパークを訪れた演劇鑑賞を目的としていない方々に対して、偶発的にではあるが鑑賞していただくきっかけを創出できたことが一番の成果と言える。実際に多くの方々が立ち止まって鑑賞していただくことができ、浜松市内でも演劇の活動が盛んであることを、浜松市民に十分にアピールすることができた。
今後の展開・展望
浜名湖ガーデンパークで毎年開催される風物詩として、野外クリエイターズフェスティバルが継続して開催できるよう製作委員会の設置等を検討したい。また、マルシェイベントとタイアップしたかたちで事業を実施する等、事業拡大に向けて、調整を行いたい。
浜松アーツ&クリエイション
事務局より
当日は、国際庭園で突然開始される演劇に行き交う人々が立ち止まって、時には座って演劇を鑑賞していたことが印象的でした。浜名湖ガーデンパークという、浜松市民にとっては日常空間になりつつある場所が演劇の力で非日常体験の場になったこと、また、会場を訪れた方々に意図せず演劇を鑑賞いただけたことは、演劇の魅力を体験するきっかけとなり、また演劇がより身近なものになったのではないでしょうか。