2024.01.15BLOG
「ビルドアップ講座③」レポート ライター:はまかぜポートレイト
普段から興味のあるアートイベントに参加することが多く、今回も講座の内容に惹かれて参加しました。インタビュー記事制作が文化芸術活動に役立つ可能性があるのか、考えるためのヒントになればと思いました。
「祭りが産み落とされるとき」
日時:2024年1月14日(日)
場所:アクトシティ浜松 研修交流センター401会議室
「地域が好き」だからこそ、何ができるか考える
浜松でアート活動をするということは、どういうことだろう。第3回は、「祭り」としてのイベントの在り方やその実現方法を、具体的なエピソードを交えながらのディスカッションが行われた。
講師は、根木龍一さん(microAction代表/橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 主宰)、dj sleeperさん(りんご音楽祭主催/パーティーハウス「瓦RECORD」オーナー)。
清宮さんからは、自身のライフワークである『BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS』プロジェクトにふれ、音楽が売れなくなった時代から「ライブ」イベントへの転換期があったことが明かされた。
dj sleeperさんは、長野県松本市で2009年から『りんご音楽祭』を主催。街のカルチャーが好きだったことから、市内の公園を利用した音楽祭の開催を目指したという。
根木さんが主宰する『橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA』も、愛知県豊田市にある豊田大橋の下の投げ銭ライブから始まった。
「なじみのある場所というのが大事」「小さな規模から始める」「意思決定は少人数で」といった、実体験からの説得力あるアドバイスも。
「赤字からどうやって持ち直したのか?」など、現実的な話も飛び出した。コロナ禍がイベントや客層に与えた影響などにも言及。「祭りだからこそ途絶えさせない」ことが大切だと語る。
パネルディスカッションの後には、講師から各受講者の企画へのアドバイスが。
活動の資金を助成金に頼っているという参加者は、
「古川さんから『やりたいことをやるために助成金なしでもイベントが成立するようにしていきましょう』と発破をかけられました。集客・宣伝など、方法を考えていきたい」と今後の方向性を語った。
他の受講者からは、きれいごとだけではない、リアルなイベント運営について知れたという声も。
大きなイベントも、まずは小さな一歩から。手伝ってくれる地域の仲間と繋がりながら、少しずつ活動の輪を広げていくことが大切なようだ。
知り合いの作家や職人、個人でお店を開いている方などにお話を聞き、インタビュー記事を制作しています。肖像画(ポートレート)を描くように「人」に焦点をあてて発信することで魅力を伝えられないかと思い、立ち上げました。記事は、Web上のメディアプラットフォームで公開しています。取材するなかで価値観を共有いただき、「こんなことも一緒にできそう」と活動が広がっていくこともあり、楽しさを感じています。細く長く、続けて行きたいです。