2023.12.04BLOG
「ビルドアップ講座②」レポート ライター:はまかぜポートレイト
普段から興味のあるアートイベントに参加することが多く、今回も講座の内容に惹かれて参加しました。インタビュー記事制作が文化芸術活動に役立つ可能性があるのか、考えるためのヒントになればと思いました。
「創造都市・浜松におけるアート活動のいまとこれから」
日時:2023年 12月3日(日)
場所:ときはまスクエア Portサイト
資金と場所、どう確保する? 浜松のアートシーンを支える人たち
浜松でアート活動をしようと思うとき、「どこで行えばいいのか」「費用はどうするのか」といったことは課題になりやすいのではないだろうか。第2回は、浜松市内の企業が関わるアート活動や支援の在り方についてとりあげる講座となった。
当日の会場は、浜松市新津町にある「ときはまスクエア Portサイト」。常盤工業新社屋「TOKI PORT(ときポート)」と浜松いわた信用金庫 野口支店・曳馬支店が併設するエリアで、企業団体や地域の利用者の交流の場となっている。
講師は、米澤浩祐さん(浜松いわた信用金庫 SDGs推進部 副部長(地域貢献課長兼務)JTCC認定 観光プランナー)、水野桂志さん(浜松いわた信用金庫SDGs推進部 地域貢献課 係長)、橋本成美さん(常盤工業株式会社 社長室 経営企画担当)。
橋本さんからは、「ときはまスクエア」のコンセプトやこれまでに開催されたマルシェ、イベント等が紹介された。館内は展示やワークショップ、楽器演奏が行えるスペースが充実しており、駐車場も屋外イベントの会場として利用できるという。
米澤さんからは、「天浜線 人と時代をつなぐ 花のリレー・プロジェクト」について紹介。公益財団法人・静岡県西部しんきん地域振興財団が事務局となり運営し、企業が協力団体や地域住民とともに活動している。また、同財団が行う地域の文化芸術活動への支援についてもお話があった。
また、浜松アーツ&クリエイションから、補助金や活動に関する困りごとなどを相談できる窓口や、主催する展示イベント「アクト・アート・ストリート」の紹介があった。
コーディネーターの清宮さんからは、東東京の地域性を生かしたイベント「土地に返す」の事例紹介も。
パネルディスカッションでは補助金や助成金をどう確保していくかや、活動場所をどう決めるかが話題に。
講演後、第2回から参加可能になった聴講生も交え、それぞれの活動や「アートとは何か?」「浜松のアートシーンについて思うことは?」などのテーマで自由に語り合った。
参加者からは、
「浜松市内でアートに関する支援がこんなにあるとは、知らなかった。他にも、多くの活動をしている人がいることに驚いた。よい機会だった」と感想が寄せられた。
何かしたいと思う人、場や資金を提供できる人…アートに関わる人が集まり、円座を組んで互いに話をする。こうした情報交換の「場」が次の一手を見つける手がかりになっていくのかもしれない。
知り合いの作家や職人、個人でお店を開いている方などにお話を聞き、インタビュー記事を制作しています。肖像画(ポートレート)を描くように「人」に焦点をあてて発信することで魅力を伝えられないかと思い、立ち上げました。記事は、Web上のメディアプラットフォームで公開しています。取材するなかで価値観を共有いただき、「こんなことも一緒にできそう」と活動が広がっていくこともあり、楽しさを感じています。細く長く、続けて行きたいです。