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2020.12.02BLOG

浜松市創造都市推進事業補助金採択事業:ファブラボ浜松テイクスペース「遠隔アーティストインレジデンス 浜松とバンコクを短絡!」

浜松市創造都市推進事業補助金補助事業に採択された、ファブラボ浜松テイクスペースさんの「遠隔アーティストインレジデンス 浜松とバンコクを短絡!」

 

当初はタイ・バンコクで活躍するアーティスト、ヘンリー・タン氏を招き、浜松で市民の方々と協働して滞在制作をしていただくプロジェクトでしたが、コロナ禍により、来日が叶わず、遠隔アーティストインレジデンスを実施することとなりました。遠隔でやり取りをしながら、アーティストはバンコクにいながら浜松を感じ、浜松ではアーティストが来日して滞在制作しているかのように、作品を制作していったそうです。

 

浜松市鴨江アートセンターでの作品展示の初日、11/1(日)は「ヘンリー・タン アーティスト・トーク」として、バンコクにいるヘンリーさんとオンラインで繋ぎ、立命館大学の山口洋典教授をゲストに招き、作品制作の経緯や作品の仕組みなどをお話され、来場者の皆さんと盛り上がりました!

 

 

 

 

「浜松の音キーボード」

鍵盤を押すと、バンコクにいるヘンリーさんの部屋にあるスピーカーから浜松の音が流れ、ヘンリーさんが耳から浜松を感じることができます。

浜松の音は、浜松市在住のサウンドアーティスト、ミミ島のウエヤマトモコさんの作品を使わせていただいたそうです。https://soundcloud.com/tomoko-ueyama

 

 

 

「ヘンリーマッサージクッション」(左)

ヘンリーさんの脳波のパターンに反応して振動してマッサージしてくれます。

 

「ヘンリーマッサージチェア」(右)

ヘンリーさんの等身大のシルエットを使って作られた椅子。ヘンリーさんに取り付けられた脳波計から送られてくるデータで、ヘンリーさんの気分に応じたマッサージパターンが実行されます。

 

 

11/15(日)はクロージングトークとして「遠くて近い?浜松とバンコク」が開催され、浜松市中区のバンコクカフェのオーナー緒方ウサさんとヘンリーさんがオンラインでお話されました。緒方ウサさんはタイの出身ですが、浜松はあまり寒くなく、住みやすい印象だそうで、タイの文化を広めたいと思い、バンコクカフェをオープンしたそうです。

 

 

 

コロナ禍により来日が叶わなかったヘンリーさん、離れている中で、浜松の人々にタイの匂いや雰囲気をどのように感じてもらうか、どうやって自分を浜松に送るのか、そんな事を考えながら、作品制作に臨んだそうです。ヘンリーさん自身はテクノロジーを使って自分の魂を送りこんだそうですが、今回制作した作品達をご覧になった方が家具のように感じ、ただ座るだけ、触るだけでも良いと思っていたそうです。作品制作のプロセスを理解し、命を吹き込んだものと捉える人も、テクノロジーの結晶と捉える人も、変わった家具だなと感じる人も、どんな反応でも興味深く感じたそうです。

 

最後は自動通訳機能を使って、日本語で挨拶してくれた、お茶面なヘンリーさん。浜松での滞在制作が叶う日が早く来ると良いですね!

 

作品制作のプロセスはこちらのサイトからhttps://scrapbox.io/short-circuit-hmt-bkk/