2020.08.14BLOG
浜松市創造都市推進事業補助金採択事業:遠州縞プロジェクト「The ENSHU+プラス創造事業」
令和2年度浜松市創造都市推進事業補助金補助事業に採択された、遠州縞プロジェクトの「The ENSHU +プラス創造事業」。
浜松市のある遠州地区は、かつて、良質の綿産地で、全国に先駆けて機織(はたおり)が盛んな地域として知られていました。
遠州綿紬は江戸時代中期から織り始められ、独特な縞木綿(しまもめん)と呼ばれる織物が生まれ、特徴を活かしながら発展していきました。
そして、今日では、遠州縞(えんしゅうじま)と総称されています。
遠州縞は、黒に近い紺色地に、細い絣糸(かすりいと)をタテに配したストライプ柄が特徴で、縞柄には家族の幸せを祈る等の意味があったそうです。
そんな伝統のある遠州縞ですが、「The ENSHU +プラス創造事業」では、縞の発展形として「格子(チェック)」に挑戦されています。
多くの方に遠州縞の魅力を知っていただきたい、もっと多くの方に遠州縞を手に取っていただきたい、新しい発想で遠州縞に向き合って欲しい、
という想いから、今回の事業では、テキスタイルデザイン以外のジャンルの方にも声をかけ、5名の方にデザイナーとして格子柄を考えていただいたそうです。
7月から8月にかけて3回、デザイナーを対象にレクチャー&ワークショップを開催されたので、第2回目にお邪魔してきました。
デザイナーとして、格子柄を考えるのは、画家や広告デザインを専門にしている方たち。
第1回目で既に遠州縞の特性を勉強済みの皆さん、それぞれのイメージを具現化するため、織屋さんに相談しながら、作業を進めていきます。
あるデザイナーさんは、遠州浜の砂丘、松の緑、海の青をイメージし、白・緑・青の三色を配した爽やかなイメージ。
重陽の節句をテーマにしたデザイナーさんも。「菊って何色をイメージする?」と和気あいあいで楽しそう!
今回は、あらかじめ糸を染めてから織りあげる「先染織物」のため、織屋さん曰く、実際に織ってみないと、どんな仕上がりになるかはわからないそうです。
出来上がりがとても楽しみですね!
遠州縞プロジェクトさんのウェブサイトでも、事業の紹介がされています。